Ride Vol.03-1 ~ Konsei Pass(金精峠):1日目 ~
【旅程】
・ルート
宇都宮→日光→中禅寺湖→金精峠→沼田→高崎
・予算
1万円以内(全旅費)
・人数
1人
高崎と宇都宮は平坦な道でした。
また、双方の都市までは田畑や河川という身近な光景でしたが、次回は自然を体感したいという想いが強く、少し遠出をしてみようと計画してみました。
遠出といっても、予算は1万円。
1万円内で、交通費・宿泊費・食費を賄わなければならないという目標を自分に掲げ、色々とルートを作成してみたのですが、意外とあるものです。
ふと地図を見ると、高崎と宇都宮を結ぶ道を考えてみました。
そしたら、金精峠があるじゃないですか。
なぜ金精峠なのか?という理由は、高崎⇔宇都宮を結ぶ道であり(厳密には片品⇔日光)、小中学校の頃より片品のスキー場には何度か行ったことがあり、片品の先には冬季には閉鎖されてしまう道があって日光へ行けると知っていたからという、至極単純な理由です。
今回のコース、峠を越える道なので、少し余裕を持たせた日程をスケジューリングしました。
宇都宮まではすでに走破しているので電車で行き、そこからチャリを組み立てて日光・中禅寺湖・金精峠・沼田・高崎へのルートです。
宇都宮から金精峠までの73キロはほぼ坂道。
金精峠にある金精トンネルの標高は1840Mです。
この道は、冬は通行止めになってしまう豪雪地帯。
9月だからこそ、行けるというわけです。
23日の朝、毎度定例の朝寝坊により、少し遅れて自宅を出発。
普段は通勤で利用する東上線。
今日は祝日であるのにも関わらず、乗客がいました。
ここから一駅先の川越駅で埼京線に乗り換えて、大宮から宇都宮へ向かいます。
大宮駅ではタイミングが悪く宇都宮行の電車で20分近くも待たされ、その間、目の前には日光行の特急スペーシアが停車しており、
「これに乗ったら日光まで一直線なのになあ。。。」
と羨まし気にスペーシアを見つめながら、私は鈍行列車を待ちます。
ようやく電車が到着しグリーン車へ乗り込みます。
グリーン車へ乗るのも、贅沢で乗るのではなく自転車を置きやすいからという理由だけ。
普通席だと周りに迷惑かけるので気になるじゃないですか。。。
そういえば、往路で輪行するのは今回が初めて。
1時間経過し、ようやく宇都宮へ到着しました。
すでに9時半を回ってます。
出発するには遅い時間帯かもしれません。
宇都宮駅から爽々とペダルをこぎ、徐々に坂道となってゆくのですが、当初は
「クライムヒルなんて大したことないな」
などとタカをくくってました(苦笑)
栗谷沢ダムを通ったところで、早くも休憩。
へたるのが速い。
パラソルの下でのんびり釣りをされている方々が、羨ましかった。。
カラっとした天気で心地良く、ここで昼寝をしたら気持ちいいだろうな。
今市を通り、R119をすっ飛ばしてゆくのですが、上り坂は結構キツイ。
何しろ私は街乗りチャリダーなので、足腰が弱い(苦笑)
日光の杉並木に囲まれた道を走ったりR119を走ったりと交互に坂を上ってゆく。。。
今夜は中禅寺湖に泊まるので、あと26キロ。
しかし、この26キロが平坦な道ではなく上りの坂であるということが、私を完全に狂わせてきます。
杉並の街道は、心地良いっすね~。
ったく、川越街道も川越から富士見のあたりまでは松の並木道が残っているのだから、車道を廃止してバイパスに全て流してしまい、こういった並木道にすればよいものを。。。
まあ、何とか日光駅に到着しましたよ。
と思ったら、東武日光でした(笑)
東武日光駅で14時を回ってしまっていた(-_-;)(-_-;)(-_-;)
結構ディレイしているなと焦りを覚える自分。
水分も減ってきたので、いろは坂に入る前にコンビニで水を補給しなければなりません。
しかも、飯食ってなかったし。。。
途中、神橋を通り過ぎます。
この橋、渡れるようになったのね。
でも、金取るらしい。
維持メンテがかかるから仕方ないのでしょう。
ここまでくると、川の流れも澄み切っていて清涼感が溢れる☆
超気持ちイイっすね。
コンビニでかなり長い時間休憩を取り、再度出発。
坂があったり無かったりでかなりキツくなり、とうとう歩き始めます(笑)
歩いてはチャリへ乗り、歩いてはチャリへ乗りを繰り返すこと数百回。
とうとう、いろは坂へ到着したのが、17時頃。
いろは坂の手前にある馬坂というトイレ休憩所で、おばちゃんおじちゃんが声を掛けていてくれて、
「え~!これからいろは坂登るの?宇都宮から来たというのに大変ねえ!!」
と、少々雑談をしてしまった。
こういう会話が、楽しいのよ。
清涼の空気の中で、ベンチに腰掛けてタバコをスパっと吸うのが、超最高っす。
水飲んで体制を整えて、いろは坂へ。
いろは坂へ入る手前は、長い坂があったので
「なんだよ、大したことねえな、アハハハハ」
と余裕をかましていたのですが、当たり前です、下り坂なのですから(苦笑)
そこから一気に上り坂が始まります。
「い・ろ」のあたりで、すでに息がゼイゼイし、チャリを降りて手押し車と化したビアンキ。
ダラダラ歩いて、たまにチャリ乗ってまた降りての繰り返し。
時間が17時半頃になってしまい、薄暗くなってきました。
シーンと静まり返ったいろは坂。
思わずピースして自己アピール☆
紅葉の季節が訪れる来月には、こんなことはできないだろうな。。。
ピースしている頃は、すでに破れかぶれで不貞腐れており、予定では15時インだったホテルも、きっと20時頃になると覚悟決めてました(笑)
そして、「い・ろ・は・に・ほ」あたりでへばっていた時、突然軽トラが私の少し先で止まり、バックしてくるじゃないですか!!
運転席のお爺さんが、
「兄ちゃん!乗ってくか?自転車荷台に乗せてみな?」
「え!マジっすか!あざっす!!」
遠慮などせず、速攻お言葉に甘えてしまうヘタレチャリダー小江戸川越雅な男。
詳細な場所は覚えてないけれど、早々にヘタって軽トラのじっちゃんに肖りました(-_-;)
なので、軽トラに乗ってからはじっちゃんと会話していたので、写真も何もありません。
明智平を通ったとき、ガスっていて景色が悪かったのは記憶しています。
じっちゃん曰く、
「あのまんま歩いていたら、2時間はホテルまでかかるからなぁ。先日も、一人自転車乗っている人を乗せてやったんだよ、まったく、大したもんだ若いモンは(^^)」
決して私は若くないのですが、見た目若く見えたのでしょう。
しかし、車というのは最高の文明の機器です。
瞬く間にいろは坂登り切ってホテルまで行ってしまうのですから(笑)
いろは坂でこのような体たらく、、、明日の金精峠超えはどうなることやらです。
ようやっとの思いでホテルへ到着し、チェックイン。
今回、旅費は1万円以内で抑えているため、アゴダで見つけたドミトリーに宿泊。
1泊2,900円弱です。
安い!
いざホテルに着くと、見た目数万円のホテルらしき印象。
ドミトリーへ入ると、オーストラリアでは考えられないほど(過去、豪国に住んでいた為)綺麗な部屋じゃないですか!!
こんな清潔で木の香りが漂うドミトリーなど、初めてでした。
荷物をといた後、お風呂は宿泊者共通だったので、これまた超綺麗な温泉で疲れが癒されました(^^♪
致せりつくせりで最高です。
夜は何も食べてなく、かといってどこもお店がやってないので、20時に閉まる商店がありギリギリ間に合ったので、そこで缶詰とゆで卵と酒を買って、中禅寺湖の湖畔で晩飯。
真っ暗でよく分からないので、チャリのライトで照らしながら一人飯。
そういえば、虫が寄ってこなかったな。
このさなの蒲焼美味かったな(^^)
卵三つ食べちゃったし。。。
明日から金精峠超えです。
たった56キロの距離が、坂道を舐めてかかったせいで異常なほど時間を要してしまいました(-_-;)
良い教訓です( ;∀;)