小江戸川越雅な男のお遊び

小江戸川越育ちのオッサンによる、仕事を忘れる大人の遊びを書き綴ってます。

Ride Vol.01 ~ To Takasaki ~

先日、突然頭に閃いたチャリダーという趣。

 

8月上旬に家族旅行から帰ってきて、色々と旅してきた過去の想い出が蘇り、土日祝日を自宅でボーっと過ごしていることが虚しく感じていたここ10年の打開策として、偶然身近にあったビアンキというクロスバイクを使い、

 

このチャリ使って旅すれば、金は掛からんし風と空気は感じられるし、自分の力で旅ができるじゃねえか!!

 

という当たり前のことに気付きました。

 

また、私の母が登山へ行くとき、たまに自転車を持って電車やバスに乗っているという話をたまたま聞いたので、サクっとネットで調べてみたら、

 

”自転車は分解して袋に詰めれば電車に手荷物で載せられる”

 

ということを初めて知り、

 

ということは、拠点が川越という制約から解放され、行きたいところまでチャリを持って行ってそこから旅できるっつうことか!!

 

に気が付き、飛躍的に行動半径が広がったのは言うまでもありません。

 

端的に言えば、川越しか見えていなかったチャリの行動が、突然地球規模になったということです(笑)

 

海外は若いときに散々行っているので旅慣れていますが、家庭持ちの私にとって金銭的に余裕がありません。

 

私一人で海外に行ったら、当然ヒンシュクを買います。

 

であらば、まずは川越から100キロ圏の都市を日帰りで数回責めながら、徐々に行き先を遠くに伸ばしてゆけばよいという考えの元、今回は高崎へ行くことになりました。

 

高崎と決めたのは極めて単純で、川越から100キロ圏の都市というと、

 

「高崎」「宇都宮」「水戸」「甲府」「熱海」

 

となります。

 

けれども、チャリで100キロなんて走ったことがありません。

 

せいぜい20キロ以上チャリで走ったら、「すげぇ、20キロ以上もチャリ走ったんだ俺!!」と己惚れる次元。

 

ネットでロードバイクのサイトを見ていると、100キロはザラにいるようなので、

 

とりあえず、やってみっか

 

的なノリで高崎へ行ってきました(^_-)-☆

 

 

 

8月21日、AM05:00 本川越駅西口を出発。

 

まだひと気の無い本川越駅

 

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本川越駅西口

 

誰もいないのは、土曜日の朝早い時間帯だからでしょう。

 

 

ここが、私のスタート地点でもあり到着地点でもあります。

 

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自宅に放置状態であったビアンキクロスバイク

ようやく、Bianchiの出番が到来。

 

これに跨って、これから高崎までの80キロの道のりを旅します。

 

初心者かつ40代後半の私にとって、80キロは妥当な距離なのかどうかわかりませんが、まずは行ってみなけりゃわからん。

 

出張でよく訪れた高崎だったので新幹線を使えば川越から1時間程度で到着する距離というのは以前から知っていたけれど、実際チャリダーで行くとしたら、ナビで叩き出た到着時刻と私の実力が果たしてイコールするのか疑問でした。

 

なにしろ、人力ですからね、チャリは。

 

 

高崎への道程は若干の拘りがあるんです。

 

何かって、川沿いを走りたいのです。

 

中山道走ったところで面白味は無い。

 

ググってみると、川越から高崎は都合よいくらい川沿いを行くことができ、

 

入間川→荒川→利根川と沿っていけば、何とか高崎まで着いてしまいそうでした。

 

実際はそうではなかったのですがね(-_-;)

 

ってことで、いざ出発。

 

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川越市中原町と新富町の間を通る中央通り商店街

普段見慣れた光景を走ってゆきます。

 

この道も、昔に比べて格段に拡張されたのですよね。

 

普段通る道も、目的が異なると違った光景に映るのが不思議です。

 

やがて蔵造の街並みである川越の観光地を通り過ぎます。

 

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蔵造の街並み

ほぼ人がいないので、この道路も独占状態でした。

 

クロスバイクのスピードはママチャリと比較して速いので、あっという間に旧市街である城下町(字町としての城下町ではない)を通り抜け、R254をも通り過ぎ、川越から川島町へ続く川越栗橋線(県道12号線)をまっすぐ進みます。

 

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川越→川島へ続く道(県道川越栗橋線:12号線)

まるで夕焼けのような淡くオレンジ色に空を染める太陽の陽差しが、朝だからであろうか、柔らかい陽差しではなく、少し力強い陽射しに想えるのは気のせいだったのかな???

 

ここも昼間と異なり、この時間帯は車がほとんど走ってないので、走りやすい。

 

ろくに朝食を食べていないのを思い出し、近くのコンビニへ一度チャリを停めます。

 

駐車場に座り込んで冷えたアイスコーヒーと煙草の組み合わせが、幸せであった。

 

というよりも、さっそく休憩してしまった(-_-;)(-_-;)(-_-;)

 

再び、私は高崎に向けて走り始めます。

 

これから先がまだ長いんですよね。

 

今回、荒川沿いを走り、熊谷あたりで北上し利根川を目指し、利根川沿いを走り続け高崎へ向かう旅程でした。

 

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入間河沿いのサイクリングロード(釘無橋)

 

途中、見慣れた入間川のサイクリングロードが朝陽に染まっています。

  

そして、荒川へと着きました。

 

けれども、この荒川というのが今回非常に頭にくる流れというか河川というか。。。

 

というのは、荒川の内側を走ってゆこうとしたのですが、他の河川が荒川の内側から荒川へ合流するので、気付けば他の河川の川沿いを走ってしまうこととなり、かなり遠回りをしてしまうのですよね。

 

これには参りました。

 

事前にナビでシミュレーションをしていたものの、現実には思い通りにいかないと痛感する。

 

対策として、今後は釘無橋からは荒川の外側を走ることにより、今回の失敗は免れそうです。

 

こういうのって実際走ってみないと分かんないからなぁ。。。

 

試行錯誤しながら、ようやく再び荒川沿いにたどり着きます。

 

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荒川の標識 a川島町山ヶ谷戸付近

朝陽がすでに高く昇り始めていて、徐々に肌を刺す強さが増してきてました。

 

しばらく走ると、圏央道が見え、下を潜り抜け後ろを振り向くと、圏央道もが朝陽に染まっていました。

 

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圏央道(Metropolitan Inter‐City Exp-way)

ここからしばらく走り、北本市のあたりにくると、素敵な出会いがあったんですよね~。

 

齢にして75歳くらいのお爺さんが、何やら車から降りて私と同年代の男性と話していて、私はそれを横目にすぐ近くで土手の上の地面に座り込み、水を飲みながら煙草を吸っていました。

 

すると、齢75歳くらいのお爺さんが私に話しかけてきてくれた。

 

随分綺麗な、澄み切った色の自転車だね。自分で塗ったのかい?

 

ええ、どうやら僕の心の色がこの自転車に染まってしまったみたいで。。。不思議なこともあるもんです(^^♪

 

そりゃ不思議な現象だねぇ。で、どこから来たの?

 

川越です。なので、すぐ近くなんです

 

川越からだってここまではそれなりの距離があるだろうに。。。どこまで行くんだい?

 

とりあえず、高崎って考えてるんすよね。川沿いに走れば、着きそうなんで(笑)

 

たった5分程度の会話だったけれど、この日最高の出会いと会話でしたね~。

 

この会話だけで、日常の仕事の鬱憤も忘れさせてくれるのですよね~。

 

そして、高崎を目指します。

 

このあたりの荒川は河幅が広く、実際の河幅よりも土手から土手の間の幅がやたらと広い。

 

そう思っていたら、なんと日本一の河幅を誇るらしい。

 

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河幅日本一の標識

2500mといったら、本川越から岸町の方までの距離より少し短いくらいか。。。

 

 

心地良い朝風を受けながら、何も考えずに自転車で走り抜けるのが、本当に心地良いです。

 

日常には無い風と香り、そして光。

 

そう思っているときに限って、養鶏場や牛舎がでてきてやたらと臭かったりする。

 

ダイキンの空気清浄機をガンガン炊いたらどうなるのかなと想像してしまう。。。

 

 

やがて、遠くに荒川水道橋が見えてきた。

 

かなりの長さを誇っていそうだ。

 

 

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荒川水道橋

ここで再び土手に座って休憩。

 

地元の方だろうか、高そうな一眼レフで荒川水道橋を撮影していた。

 

ここまで来れば、もう熊谷。

 

かなりのスローペースで来たので、すでにAM7:00を回っていた。

 

煙草を吸いさえしなければ、もっと早く来れていたのかもしれない。

 

熊谷に着き、いったん私は市街地へと向かいます

 

荒川は熊谷から真東から流れてきているため、寄居方面に向かってしまうことになるからです。

 

高崎方面にへ行くには、中山道を行くか利根川沿いを走るしか方法はありません。

 

私は利根川沿いを走りたかったので、熊谷から利根川へ向かいました。

 

けれども、コンビニで休憩している際、もっと高崎へ早く着くルートに変更してしまおうという誘惑に駆られ、私は利根川へ向かうのではなく17号(中山道)で北上することにしてしまった(-_-;)

 

相変わらず、気分屋の自分。

 

道程を楽しみたいのに、いつの間にか高崎へ早く着きたいという願望が最優先となっているのは情けない(^^;(-_-;)(^^;(-_-;)

 

とはいえ、やっぱり街中の中山道を走るより川沿いを走りたいという願望が消えたわけではないので、地図をよく見ていると、どうやら熊谷から利根川へ行くよりも、深谷から利根川へ行く方が道のりが少ないことに気付きました。

 

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熊谷ルートと深谷ルートの比較

 

そうか、深谷経由で行けば距離を縮めて利根川沿いも行けるという両得になるぜ

 

さっそく私は熊谷市街からまずは深谷へと向かいます。

 

 

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標識:R17(中山道

国道の標識を見ると、すでに川越からかなり離れた場所にいるのであると痛感します。

 

今までであれば、車で来る場所でしたので、車の窓から標識を見る感覚とチャリで見る標識は、まったく異なるものですね。

 

 

国道沿いを走ると、信号が多いせいか赤で止まるとそれだけでストレスに感じます。

 

歩道を走ると、道が高くなったり低くなったりと凹凸の頻度も高い。

 

そのたびにタイヤの気を遣うのが疲れる(-_-;)(-_-;)

 

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R17沿い

川沿いと異なり、光景に飽きは来ないがあまりに現実的かつ日常的。

街を走っても、面白味はありません。

 

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高崎の表記

そして、ようやく高崎と深谷の表記が表れました。

 

この時点でAM8時半過ぎ。

 

ふと目を凝らすと、道路右手にマックがありました。

 

食べようかどうしようか。

 

朝食もろくに食べていないし。。。

 

ボディメイクの体質改善している最中だから、マック食べたらパーソナルトレーニングパートナーに怒られそうだが、、、まあいい、

 

食ってしまえ!!

 

私は自転車を停め、マックに入ります。

 

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誘惑のマック

ここはもう深谷市

 

半分以上の旅程はこなしてきたので、ちょうどよい休憩になりました。

 

朝マックをオーダーし、窓の外をぼーっと眺めてしまいます。

 

ほんと、ボーっと眺めてしまうのですよねボーっと。。。

 

私の停めた自転車が窓に映っています。

 

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Bianchi

本格的な自転車乗りではないので、装備は軽装。

(といっても、装備品自体があまり持っていない)

 

今回のライドで、何が必要で何が必要でないかを判断する良い機会でした。

 

やはり、ボトルケージは二つあった方が良いですね。

 

あと、塩分補給のタブレットも。

 

さて、マックでアイスコーヒーを一気に流し込み、残った氷をボトルに突っ込みます。

 

真水と珈琲の残味が混ざってしまいますが、味より冷えている方が優先度合いが高いっす。

 

そして再び走ってゆく。

 

深谷市役所が見えてきました。

 

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深谷市役所

 

そういえば、深谷に住んでいるオーストラリアの時の友人、今は何をしているのだろう。。。

 

ここから私は利根川へと進む道を変えてゆきます。

 

R17をそのまま進めば高崎への最短ルートであるが、私の目的のもう一つは、河川の土手を走ること。

 

利根川は外せません。

 

誘惑に駆られて中山道を突き進むと一度は決めましたが、やはり埼玉県人は利根川ですからね(笑)

 

途中、渋沢栄一生誕の地というのがあり、綺麗な公園があったので、そこで休憩をしました。

 

誰もいない。

 

もう10時は過ぎている頃であるのだが。。。

 

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渋沢栄一記念館 青淵公園

今一度、リュックの中を軽く整理します。

 

持ってきた携帯食が、ドロドロに溶けていました。

 

次回はチョコ系ではなく、クッキー風の栄養補給剤にしようと学びました(笑)

 

 

そして、ようやく利根川へ出ました。

 

河の大きさといい流れの力強さといい、入間川とは別格っす。

 

最初は左岸を走っていたのだが、途中から右岸へ行く必要があるため、遠く上流に見えていた橋を渡るつもりでした。

 

その橋は、坂東大橋といいます。

 

後でしったのだが、この橋は私と大きな関わりがあったようです。

 

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坂東大橋

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坂東大橋

 

この橋を渡り、群馬県へと入ります。

 

とうとう、自転車で群馬県へ来てしまった!

 

感傷に浸りながらも、私は高崎を目指します!

 

予定より少し時間が遅れているけれど、そんなのはどうでもいいんですよね。

 

ただ、普段乗らない距離だからだろうか、腰も痛みを感じてきました。

 

しかし、脚に関しては痛みもつることもない。

 

日頃、軽くジョギングをする癖がついていたからなのかな??

 

まったく脚がつらない。

 

利根川右岸を走っていると、なぜかナビ通りに進むと再び左岸へと来てしまった。

 

けれども、ここまで来れば高崎までもう一息。

 

私はナビの言うままに自転車を進めます。

 

やがてR354が表れました。

 

過去、出張の際によく走った道。

 

この道が高崎駅へ通じているのは知っています。

 

もうナビも必要ありません。

 

残り10キロを切ると、なぜか距離数がカウントダウンするのが遅く感じるのですよね。。

 

私はR354を西に向けて走り出し、ようやく高崎の芸術劇場へと到着しました。

 

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芸術劇場

もう、駅は目と鼻の先。

 

人は散発的に歩いている程度であったが、ゆっくりと徐行しながら私は駅へと向かい、、、、

 

12:55、高崎駅へ到着!!

 

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高崎駅

 

所要時間約8時間。

 

タイムを競うのではなく風景を楽しむ旅がメインであるので、時間は重要ではないし、何よりも、のんびりチャリダーが出来て良かったです。

 

 

さて、帰りは高崎線ではなく八高線で返ると決めてました。

 

八高線ディーゼルなので、輪行も旅情が欲しいのですよ旅情が。

 

新幹線だと早いのだけれど、味気ないっすからねぇ~。

 

しかし、1本逃すと1時間待たなければならず、私は駅の裏で輪行袋へ自転車をパッキングし、気付けば出発15分前。

 

高崎で汗を流す時間さえもが無く、私は八高線に乗り込み、そして小川町へと向かいます。

 

小川町で友人と待ち合わせをしていたからでした。

 

のんびり1時間、八高線に揺られて小川町へ到着。

 

そして、友人と昼飯をガッツつ☆彡

 

この日、初めてまともな食事にあり付けた。

 

味噌肉冷やし蕎麦、美味でしたねぇ~。

 

友人が川越まで送ってくれると言ってくれたのであるが、それをしてしまったら、輪行ではなくなるので、東松山駅で私は降ろしてもらい、そこから東上線で川越へと帰宅しました。 

 

初めてのロングライド。

 

初めての輪行

 

まずはTaka’s Rideの高崎はクリア。

 

次は宇都宮だ。

 

予定では8月28日。

 

疲れているのに楽しいなんですよね~